さあ、2回目の授業です。

最初にいくつかモーショングラフィックスのムービーを見てみましょう。この一年間の演習の終了時にはこのぐらいのものが作れるようになって欲しいと思います。

今日は実際のAfterEffectsとPremiereProの扱い方と簡単なアニメーションをやってみましょう。

その前にいくつか知っておいて欲しい基本的な知識を説明します。

必ず理解しておいて欲しい映像の基礎

1. fps フレームレート 24fps/30fps
2. 解像度、画面比と画素比 HD=1920 x 1080
3. タイムライン 時間軸
4. Timecode タイムコード フレーム 時間を刻む単位
5. コーデックCODEC(圧縮)

fpsのはなし

映像の縦軸のはなし(解像度、画面比と画素比)

タイムコードのはなし

ソフトウェアにおける作業の流れのことを『ワークフロー』と言います。私たちはワークフローを考えながら作業する必要があります。

素材フッテージはこちらです。(約250Mbyteあります)

AfterEffectsのワークフロー

1プロジェクトの新規作成

[ファイル]メニュー/[新規]→[新規プロジェクト]を選択します。
または、ショートカットコマンドの Ctrl + Alt + N キー(Windows)または Command + Alt + N キー(Mac OS)を入力します。

2素材の読み込み

素材の読み込み方はいくつかあります。
1 )ファイル]メニューの中の[読み込み]→[ファイル…]を選択
「プロジェクトパネル」内をダブルクリック

2 )「プロジェクトパネル」に素材ファイルをドラッグ&ドロップ

「プロジェクトパネル」に素材が読み込まれます。

フッテージとコンポジション

ファイル読み込みの時に必ず種類の違いがあります。

「フッテージ」「コンポジション」です。

「フッテージ」は読み込んだ素材を指します。

「コンポジション」とは読み込んだ素材「フッテージ」をレイヤーとして重ねたりする作業領域を指します。

レイヤー構造を持ったPhotoshopファイルやIllustratorファイルを、レイヤーを保持したまま、同位置、同サイズで読み込みます。

「レイヤー」とは?

3コンポジションの作成と設定(変更)

[コンポジション]メニューの中の[新規コンポジション…]を選択

または、「プロジェクトパネル」下部にある「新規コンポジションを作成」ボタンからでも作成できます

ダイアログが出ますので、目的に合わせて設定をし「OK」ボタンを押します。
ここでの設定はあとでも変更することができます。

「プロジェクトパネル」にコンポジションが作成されます。

4アニメーションの作成

では、実際にキーフレームを使ったアニメーションを作っていきましょう。素材ファイルをコンポジションに入れ、「タイムラインパネル」のレイヤーから「トランスフォーム」を開きます。

「トランスフォーム」の中に、「位置」のプロパティがありますが、その「位置」の左にある「ストップウォッチ」ボタンをクリックします。するとタイムライン上に「キーフレーム」が追加されます

「タイムラインパネル」の時間インジケータを2秒のところに移動させ、「位置」プロパティのX軸の値を変更します。ここではX軸の値を「1000」に変更します。変更するとタイムライン上にキーフレームが追加されます。
キーフレームが2点できたので、この2点間はアニメーションされます。時間インジケータを移動させてみて、アニメーションできているかどうか確認してみましょう。
これで”X軸の値が640から1000まで2秒で動く”というアニメーションができました

アニメーションを削除するには、アニメーションを適用しているプロパティの「ストップウォッチ」ボタンを押し、キーフレームを一気に削除するか、キーフレームを個別に選択し、「Delete」キーで削除してください

5プレビュー

プレビューパネルにある再生ボタンを押すと編集中のタイムラインをプレビュー再生し動きを確認することができます

6レンダーキューでの書き出し

出来上がったアニメーションを書き出すことをレンダリングと呼び、ここでは「レンダーキュー」を使用して書き出していきます。「レンダーキュー」は複数のキュー(処理)を並べることが可能でバッチ処理と言うレンダリング作業を行えます。いくつかアニメーションを作成して、まとめてレンダリングをする時などは便利です。

After Effectsのレンダリング作業は長時間かかることが多いので、いくつも書き出しを行わないといけない場合、レンダーキューにまとめて設定して、夜間にレンダリングして他の作業をするといったことが出来ます。

ファイルに書き出したいコンポジションを「タイムラインパネル」から選択します

[コンポジション]メニューの[レンダーキューに追加]を選択します

「タイムラインパネル」の「レンダーキュー」にレンダリング情報が追加されます。

レンダリング設定

出力の画質や出力範囲を指定します。アニメーションの画質を下げたり、アニメーションの一部だけをレンダリングすることもできます。

出力モジュール

ファイルの種類などを変更したい場合は、「出力モジュール」で変更できます。

出力先
出力先を指定します
さらにレンダリングしたいコンポジションを追加したい場合は、上記の方法を繰り返し、レンダーキューに追加していきます

「レンダリング」ボタンを押すとレンダーキューに登録されたコンポジションが上から順番にレンダリングされていきます。

以上でAfterEffectsの作業の流れは終了です。

次にPremiereProの作業について話をします。

 

編集は

『切る』   と  『つなぐ』

 

です。

『切る』    とは   カット(cut)    であり、    トリム(Trim)    です

必要な部分を必要に応じて切り出すことです。
(in point/out point)

『つなぐ』  とはそれぞれの素材(カットと呼びます)を横につないで並べていくことです。並べる順番で次の映像が決まります。

最後に

つないだ  カットとカットのつなぎ目に『効果』を入れることを

『トランジション』(Transition)   = (画面の切り替えエフェクト)

 

と呼びます。

私たちが扱う映像の作業をおこなう時間軸のことを『タイムライン』Timelineと呼びます。
タイムラインは、AfterEffectsやPremiereProなどの合成や編集を行うときに必ず出てきます。確実にその考え方を覚えてください。例えば、
タイムライン上では右方向が時間が進む ➞➞➞➞➞(未来)future
タイムライン上では左方向が時間が戻る (過去)past⬅︎⬅︎⬅︎⬅︎⬅︎
になります。


(過去)past⬅︎⬅︎⬅︎⬅︎⬅︎(現在)present➞➞➞➞➞(未来)future

 

タイムラインでの作業(領域)を
AfterEffectsの場合は


『コンポジション』 Composition  と呼びます。

 

PremiereProの場合は


『シーケンス』 Sequence  と呼びます。

 

PremireProのワークフロー

さて、今度は編集のためのソフトPremiereProの作業手順です。フッテージはAfterEffectsと同じものを使います。

1プロジェクトの作成

最初に作業するプロジェクトの名前を設定します。

2シーケンスの作成

メニューバー→「ファイル」→「新規」→「シーケンス」を選択します。

シーケンスのあらかじめ設定してあるプリセットから作業する環境を選びます。

肝心なのは、解像度ピクセル縦横比(画面比)フレームレートなどを気にするようにしてください。

プリセットは『AVCHD 1080p 正方形ピクセル』を選んでください

3素材の読み込み

「ファイル]メニューの中の[読み込み]→[ファイル…]を選択します。

4素材のカッティング

取り込んだ素材の中で必要な素材を選択して、必要な部分を抜き出します。(不必要な部分をカットします)

この作業のことを”カッティング”または”トリミング”と言います。

5素材の配置

“カッティング”した素材をタイムライン上に流したい順番に並べていきます。

タイムラインに直接ドラッグしてもいいし、すぐ隣のプレビューウィンドウにドラッグして、並べ方を選択しても構いません。

6トランジション

”トランジション”とは並べたカットとカットの繋ぎ目の効果処理のことを指します。

何もしなければ、普通のカットつなぎですが、トランジションを使用するとさまさまな効果を得ることができます。代表的なトランジションは『ディゾルブ』『フェード』『ワイプ』などがあります。

それぞれのトランジション効果の長さ=処理の長さ(フレーム数)も指定できます。効果を考えて調整してみてください。

7プレビュー

『再生ボタン』または『スペースキー』を押すことでプレビュー再生することができます。

8書き出し

編集が終了したら、ムービーとして書き出すためにレンダリングを行います。

「ファイル]メニューの中の[書き出し]→[メディア]を選択します。

これで編集のひと通りの流れは終了です。
自分でも何度も繰り返しやってみて素早く作業できるようにしていってください。

参考
After Effects ユーザーガイド


Adobe Premiere Pro ユーザーガイド

 

本日行った作業は、サーバーに保村してください。

KADAI/DA21/ (自分のディレクトリ)/

本日の作業は WORK01/  とします。そのディレクトリ内に3つのディレクトリ(フォルダー)を作成してください。それぞれに該当するファイルを保存してください。

PROJECT/   AfterEffects、PremiereProのプロジェクトファイル

FOOTAGE/   使用したフッテージ素材や新たに作成した素材

MOVIE/    書き出したムービー